第24回世界社会精神医学会の日本開催について(ご報告)
一般社団法人日本社会精神医学会
会員の皆さまへ
会員の皆さまにはご清祥にてお過ごしのこととお慶び申し上げます。
2022年秋に、奈良県において世界社会精神医学会(World Association of Social Psychiatry, WASP)の第24回大会が開催される事になりましたので、ご報告申し上げます。
当学会理事会では、WASPの日本招致に向けて、理事会の総意で開催候補地に立候補しておりました。この度2019年10月26日にルーマニアのブカレスト市において開催された第23回大会WASP総会において、カナダ・モントリオール市とともにプレゼンテーションの結果、次回第24回の日本開催が決定しました。期日や会場は今後検討して参りますが、開催地は奈良県として提案しました。会員の皆さまのご協力を得て、社会精神医学の研究、臨床、実践、教育に有意義な成果をもたらすような大会にしたいと願っております。どうぞよろしくご支援、ご協力のほどお願い申し上げます。
わが国における同大会の開催は、1983年(大阪)、2004年(神戸)に次ぐ3回目となります。内外ともに昨今の精神科では、臨床においては薬物療法、研究においては生物学的アプローチが、特に若手においては隆盛です。しかしながら幾分かの臨床経験を積んだ後には、社会精神医学的な臨床観や治療姿勢の大切さに気付き、興味を持ちつつも、多忙な中で学会活動がおぼつかない経験をお持ちの先生も多くいらっしゃることと存じます。
日本社会精神医学会としては、この機会に若手会員の増加を図り、社会精神医学への関心を高め、包括的でバランスのよい専門家の育成に寄与できるよう、議論や交流の機会を拡大して参ります。
2020年3月26日から福岡で開催される第39回(大会長 福岡大学川嵜弘詔教授)、2021年3月4日に東京で準備されている第40回大会(大会長 東京医科大学井上猛教授)におきましても、国際学会に向けての盛り上がりという意味も込めてこれまで以上に幅広く多数の演題の応募を頂けますよう、心よりお願い申し上げます。
以上、ご報告申し上げます。