日本社会精神学会の経緯・沿革


経緯・沿革


 a. 設立に至る経緯
 1966(昭和41)年、日本精神神経学会の第63回総会におけるシンポジウム(分科会)において「地域精神医学-その理論と実践-」が取り上げられたことを契機に、1967(昭和42)年に地域精神医学会が発足し、精神科医等が参加して、各地での精神衛生実践や地域ケアの技術論が熱心に討議された。
しかし、地域精神医学の技術と理念をめぐっての混乱が表面化し、日本精神神経学会における紛争をも反映して、第6回学術集会1972(昭和47)年に地域精神医学会は中絶状態に至り、社会精神医学領域の研究も停滞した。

b. 前身があれば、名称とその期間
 欧米やWHOを中心に、社会精神医学研究の推進の必要性が世界的に高まり、精神科医を中心とした、精神障害の心理社会的・疫学的研究と精神科医療の実践に基づいた調査研究を発表および研究交流の場として、1978年から雑誌「社会精神医学」が刊行されるようになった。
そして1981(昭和56)年4月、千葉県市川市の国立精神衛生研究所で、社会精神医学領域の研究を推進し、その進歩・発展・普及に貢献することを目的として、「日本社会精神医学会Japanese Society for Social Psychiatry, JSSP」が発足した。

c. 設立後の経緯
 本学会は、1981年から毎年学術集会を開催し、1993年に学会機関紙「日本社会精神医学会雑誌」Japanese Bulletin of Social Psychiatryを発刊し、現在、年4回刊行している。
設立以来、加藤正明(故)、佐藤壹三(故)、大原健士郎(故)、中根允文、井上新平を歴代理事長として、2016年4月に現理事長水野雅文が就任した。2012年4月からは、一般社団法人日本社会精神医学会として新たな歩みを始めた。現在会員数は約1100名である。